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ガリバー・ドコモ”にケンカを売った小さなベンチャー企業がある。ヘラクレスに上場する従業員約120人の日本通信だ。NTTドコモから通信網の“開放”を勝ち取り、独自の通信サービスを展開。海外メーカーなどから格安で調達した独自の情報通信端末も提供している。ドコモを筆頭とする巨大通信事業者が支配する国内市場に風穴を開けることができるのか。それとも厚い壁にはじき飛ばされてしまうのか…。
「この端末は、大手製薬業者が導入を決めてくれた」
日立製作所やNECなどの大手企業が軒を連ねる東京都品川区南大井の一角の小さなビルにある日本通信の本社。福田尚久CFO(最高財務責任者)は、自信満々で胸を張った。
目の前には、量販店では見たこともない、USBメモリーのような超小型やシンプルでスマートな端末が並ぶ。
日本通信のように、自前の通信網を持たず、他社の通信網を活用してサービスを提供する事業者は、「MVNO(仮想移動体通信事業者)」と呼ばれている。同社が業界を驚愕(きようがく)させたのは昨年11月のことだ。
ドコモの高速通信網の利用条件をめぐり、異例ともいえる総務相による「大臣裁定」を申請。その結果、「従来の3分の1程度」(業界関係者)といわれる格安の条件で通信網を利用する権利を獲得し、ガリバーに勝利したのだ。
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