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子供のものと大人のもの、という線引きが難しい時代ではありますね。
本来「大人の物」であった映画・ドラマ・文学・音楽・美術その他もろもろが、急激な時代の変化に対応しきれなくなり、代わって柔軟な姿勢を取れて結構ゴマカシの利く「子供向き」とされてきた表現メディアが台頭してきたのですよ。
これは古く、円谷プロや東宝の特撮物などがそうでした。
「ウルトラセヴン」などは、大人が見たほうがより良く理解できるほど鋭い知性と風刺精神にあふれてましたよ。(割と有名な脚本家・映像作家・美術作家が、特撮物出身だったりします)
その当時、日本という国できちんとした文明批判をしようと思えば、子供向け作品に便乗するほか無かったのです。これは、今でも状況は変わらないのかも知れません。
とりあえず、オモチャを売るために仕方なく「ロボット」や「美少女」を登場させているような「子供向け」作品、多いですよ。「ガンダム」なんか、その最たるものです。ガンプラ、売れてるし。
また、宮沢賢治の童話なども、大人のほうが理解できるのではないでしょうか?
ああいう内容は、大人向け小説では当時表現を許されなかったでしょうね。
あの人は、生まれる時代が戦後の日本なら、まず間違い無くSF作家とかマンガ家あたりになっていたでしょう。
一方で子供向き以外の何物でもない、純然たる子供向け作品もあります。純然たる大人向け作品もあります。この点も忘れてはいけない点ですね。
無知無教養で保守的で退屈な俗物、というのが、従来の日本の一般的な大人でした。
だから風刺と文明批判を一番ベタなやり方で表現するSFやマンガというジャンルが子供だまし(確かにそういう作品も多いが)だと見下げられ嘲られてきたのです。
最近話題になった「交響詩篇エウレカセブン」というアニメ作品に「ラスコーリニコフにでもなったつもりか?」というセリフがありました。ハシダスガコやウチダテマキコの脚本では考えられないセリフですね。あの人たちがドストエフスキー知らないとは言わないけど。
(ちなみに戦後の早い段階で手塚治虫がその「罪と罰」を児童向けマンガにしています。あの人はゲーテの「ファウスト」物が有名ですけどね)
SFというジャンルも、外国でもちゃんとしたファンが少ないですが、少なくとも英国や旧ソ連などでは、マトモで重厚な文学扱いをされてきました。H.g.ウェルズなどという小説家はただ単に「宇宙戦争」「タイムマシン」「透明人間」で有名な子供向け作家だと勘違いしていると本場ではバカにされます^^
最近では、逆に小説やら映画、ドラマがアニメやマンガの影響を強く受けるようになってきたようです。
「世界の中心で愛を叫ぶ」という、安っぽいお涙頂戴の難病物の小説がありましたが、あれの題名が「新世紀エヴァンゲリオン」のサブタイトルをパクったものである事は有名。しかも「エヴァ」の方はハーラン・エリスンの短編から拝借してきたので、知らずにパクったセカチューの方は2重にパクったことになり、事情に通じた者の間ではその無知振りが非常に笑い者にされました。
「エヴァ」の監督の庵野秀明はSFファンらしいので、当然お遊びの確信犯。気の利いた視聴者はニヤリとしていたはずです。
(他に「死に至る病」なども。これは実存主義哲学の先駆といわれるキルケゴールから。こんな事を知らなくとも楽しめますが、少なくとも作っている側がバカではダメな事もわかりますね)
数年前のサンケイ新聞だったか日経新聞(パソコンだったりキャラクターだったり、オタクっぽいですな)だったかの調査ですが、活字だけの本をよく読む人ほど、マンガやアニメにも詳しい、という統計が出ています。
私が挙げる五つの作品を全て試みてそれでもSFやアニメ、マンガを全部子供だましだという人があれば、おそらくその人物は日本語が理解できないのでしょう。食わず嫌いの「大人」、多いですよ?
>年をとったのかなと、思う今日この頃ですw
「バカボンド」読む人が、何を弱気な^^あのマンガは高校生や大学生辺りがターゲットでしょ?(ここだけの話、私とakiyoさん、世代的にはあまり変わらないかも知れませんw)
あなたの師匠の紅葉さんはガンダム世代ではないですかw(ちなみに私、ガンダム占いでは「ドム」でした。どーでもいいけど)
「エヴァ」は大学教授とかも夢中になって見てましたし、「イノセンス」にはデカルト(「我思う、ゆえに我あり」の人)やヴィリエ・ド・リラダン(フランスの小説家。ボードレールがベタ誉めしたらしい)などの引用が出てきます。まあこんな事、当然無視しても楽しめますが^^むしろ大人でないと充分に理解できないのも確かです。一億総子供?子供向け作品の方が大人ですよ?
それに世の中の変化が激しすぎる時代です。多少は子供っぽくないとついていけませんYO^^
akiyoさんの作品を鑑賞する限り、あなたはかなり柔軟な発想と思考の出来る作家さんだと思われますが?優れた創作者はどこか子供っぽいですよ。
ユングによると、「永遠の少年」「永遠の少女」という元型イメージがあるらしい。芸術家は特にそれが強いのだとか。
子供向け作品がそういう部分に訴えかける、という側面も大きいのでしょうね。
アーティストにはとても大事な事ではあります。
ただ老化するのと成熟するのとでは、全く別の過程ですよ。
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